新着情報
第4回大原サイエンスインターンシップを開催します
岡山大学資源植物科学研究所は、国内外の研究者と連携し、食糧・農業分野における地球課題解決に向けた基礎研究を推進しています。
この度、その先端的な研究を体験するインターンシップを開催いたします。
本研究所は、大正3年(1914年)に、数々の社会的業績を残された大原孫三郎氏が、34歳の若さで日本初の私設の農業研究所(大原農業研究所)として設立したものです。大原氏が設立した大原美術館、企業、病院などは、そのほぼ全てが現在まで姿を変えず、存続しています。
本インターンシップでは、正味3日間の研究体験とともに、本研究所で行われている研究紹介に加え、大原氏が設立した企業からも、その最先端事業について講演を頂きます。参加者の皆様の数年先に待っている進路選択に繋がるお話が伺えるのではと考えております。
また、研究所のある倉敷市は、観光名所でもあります。倉敷の繁栄は、昔から『町衆』に支えられてきました。まるで江戸時代にタイムスリップした様な風景の美観地区、驚くべき収蔵品を保有する大原美術館などは全て町衆が築き上げてきたという点でとてもユニークなものです。本研究所は、美観地区より歩いてたった5分!この機会に、倉敷を一度訪れてみませんか?
*お申し込みはこちらのGoogleformから
*第二回大原サマーサイエンスインターンシップの様子はこちら
【お問い合わせ】 ossi(AT)okayama-u.ac.jp (AT)を@に変えてください。
通常3日以内にお返事させていただきます。お返事が届かない場合には、迷惑メールフォルダをご覧ください。
【開催時期】 令和8年2月24日(火)~ 2月26日(木)
【開催場所】 岡山大学 資源植物科学研究所 〒710-0046 岡山県倉敷市中央2-20-1
【プログラム】 2月24日 午前 開会式、オリエンテーション
2月24日 午後〜2月25日 終日 研究体験および研究紹介
2月26日 午前 大原美術館見学など、閉会式
【募集人数】 10名程度(応募者多数の場合には選考あり)
参加者には交通費・宿泊費を支給させていただきます。
(倉敷市内など、出発地により一部支給がされない場合があります)
【対象】 大学生・高等専門学校生など、高校卒業レベルの理科の知識のある方
先端農学研究を志している方
【スケジュール】 受付開始 10月31日(金)
応募締切 11月25日(火)
結果通知 12月下旬
【研究体験内容(以下より3つを選択、うち1つを体験)】
*希望者多数の場合、ご希望に添えない場合があります。ご了承ください。
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『植物の免疫系って?〜イネの病気抵抗性解明!』 コメは最も重要な作物の一つであり、イネの耐病性の向上は重要な研究課題です。私達は、イネ免疫の主要な構成要素である免疫受容体の包括的な理解により、免疫をデザインできるようにしたいと考え、ライブイメージングやゲノム編集などの技術を組み合わせて研究を行っています。『研究体験』では、上記の私達の最先端の研究に触れる機会を提供します。 |
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『植物の光合成を測定する』 植物が行う光合成は太陽のエネルギーを使って、取り込んだ二酸化炭素を炭水化物へと変換します。このコースでは植物が光合成に使う光エネルギーの効率を可視化する装置や植物が取り込む二酸化炭素の量を測定する装置を使って実験を行います。実験を行うときにはいろいろな創意工夫が必要なこともあります。そんな体験もできるコースです。 |
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『Catch me, if you can! 動くセントロメアを捕まえて!』 私たちは、植物のセントロメア(動原体)に関する研究をしています。最近、これまで動かないと信じられてきたセントロメアが特定の植物種では動き回っていることを発見しました。本研究体験では、セントロメアを見つける技術のひとつであるクロマチン免疫沈降(ChIP)法を体験することができます。 君は、世界最高レベルのChIP技術を習得し、動くセントロメアを捕まえることができるか? |
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『葉っぱについてる変わり者〜微生物と植物の思いもかけない共生関係!』 植物は成長の過程でメタノールを放出しています。Methylobacterium属細菌はそのメタノールを利用でき、植物葉上で優占して植物とHappyに共生しています。植物環境微生物グループ共生細菌チーム!では、彼らの生理生態を研究し、その応用展開を考えています。彼らはメタノールがあまりにも好きすぎて、メタノール濃度の高い方へ泳いでいく走化性を示します。研究体験ではこの走化性の実験に挑戦し、そのメカニズムを理解する! |
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『赤潮って、何がおこすの?なんでおこるの?』 植物環境微生物学グループ植物プランクトンチームは、赤潮の原因となる植物プランクトンの生態について、そのユニークな細胞の機能の解明とともに、環境中の他の生物との関わりを詳しく調べる研究をしています。『研究体験』では、植物プランクトンの増殖を促進する海洋細菌を探し出し、植物プランクトンとの共生状態を観察してみましょう。 |
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『じっとしてるのに、色々やってる!植物のホルモンの役割って?』 植物ホルモンは、動物のような中枢神経系を持たない植物において、個体の調和を保つために重要です。私は気孔運動制御を研究の中核として、植物ホルモンの相互作用の解明を進めています。このような研究には、分子生物学的手法に、質量分析計を使った植物ホルモンの定量など分析化学的手法を組み合わせることが重要です。この研究体験では、四重極タンデム質量分析計を用いた植物ホルモンの定量解析実験に取り組んでいただきます。 |
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『痩せた土地でも逞しく育つ!…その秘訣は?』 植物ストレス学グループでは、土壌中の養分の過不足からくるミネラルストレスに対する植物の生存戦略について研究しています。「研究体験」では、様々なストレスに対して軽減効果のあるミネラル「ケイ素」を植物がどのように吸収し利用しているか、私たちの身近な作物であるイネを実験材料に最新の研究手法で明らかにします。 |






